新潟県の最低賃金は1,050円に(2025年10月2日から)

★★  最低賃金は1050円に  ★★

「最低賃金のアップを考えてパート社員の時給を1,030円にしましたが、ダメですね」

はい、10月から新潟県の最低賃金は1,050円になります。

■ 重要ポイント────────────────────────

新潟県の最低賃金は1050円になります。

パートタイマーや新人の給与見直しを多くの企業でしなければなりませんし、入社数年
たった社員の給与バランスも見直さなければならないでしょう。

■ 衝撃の金額 ────────────────────────

今の最低賃金は985円です。

差額の65円はその上昇率は6.6%にもなり、1,050円は初めての1,000円台です。

東京都は1,226円となります。

■ 最低賃金とは(最低賃金法)────────────────────────

最低賃金の目的は「賃金の低廉な労働者について、賃金の最低額を保障することにより、
労働条件の改善を図り、もつて、労働者の生活の安定、労働力の質的向上及び事業の公正
な競争の確保に資するとともに、国民経済の健全な発展に寄与すること」です。

最低賃金は時給で定められ、使用者は、最低賃金額以上の賃金を支払わなければなりませ
ん。

また、「最低賃金の適用を受ける労働者と使用者との間の労働契約で最低賃金額に達しな
い賃金を定めるものは、その部分については無効とする。この場合において、無効となつ
た部分は、最低賃金と同様の定をしたものとみなす。」となっていて、強く支払が強制さ
れています。

さらに、最低賃金が支払われているかどうかについては、労働基準監督官に立入検査の権
限が与えられています。違反の場合は50万円以下の罰金です。

■ 最低賃金に含まない手当 ────────────────────────

会社はどのような名称で基本給や手当を支払っても構いませんが、精皆勤手当、通勤手当、
家族手当は最低賃金から除かなければなりません。

■ 月給の場合は時間単価を計算しよう ─────────────────────

基本給(月額)160,000円、精皆勤手当5,000円、通勤手当10,000円、家族手当5,000円で、
合計180,000円の従業員の1か月の労働時間が160時間だったとします。

合計の18万円を160で割って時間単価を出すと1,125円となりますが、最低賃金を計算する
ときは、精皆勤手当、通勤手当それに家族手当は含めることができません。

月額基本給の16万円を160時間で割ると時間単価は1,000円となりますから、10月以降は最
低賃金を下回ってしまいます。

月給者であっても、時間単価を計算して、最低賃金を上回っているか、チェックしてみま
しょう。

■ 最低賃金のキマリ方 ────────────────────────

ここ数年は最低賃金が大幅に上がり続けていますが、いったい最低賃金はどのように決ま
るのでしょうか。

厚生労働大臣が中央最低賃金審議会に諮問(意見を聞くこと)すると、調査審議が行われ、
最低賃金の目安が審議されます。それを受けて地方の労働局長が、地方最低賃金審議会に
地方の最低賃金について諮問し、審議会の調査審議を経て各都道県の最低賃金が決定され
ます。

■ 最低賃金を決める要素 ────────────────────────

最低賃金を決めるにあたっては、「地域における労働者の生計費及び賃金並びに通常の事
業の賃金支払能力を考慮」しなければなりません。(最低賃金法第9条)

生計費とは 労働者が健康的で文化的な最低限度の生活を営むために必要な費用(食費、
住居費、交通費、教育費など)のこと、

ここでいう賃金とは、同じ地域や同じ産業で働く他の労働者の賃金実態や、全国的な賃金
の平均のこと、

通常の事業の賃金支払能力とは、企業・事業所が正常に経営できる範囲で負担できる賃金
額で、個々の企業ではなく、業界や地域全体の支払能力のことです。

新潟の審議会では各種データを調査した結果、「経済は原材料価格等の上昇による影響な
どがみられるものの持ち直している」と結論付けています。