★★　育児休業でもらえる助成金のススメ　★★

育児休業を取得して職場復帰することが当たり前になっていますが、そんな
当然と思われることに対し、支給される助成金
＜両立支援等助成金育児休業等支援コース＞があります。（対象は中小企業のみ）

■　重要ポイント　────────────────────────

育児休業等支援コースの助成金は2回の申請で、60万円がもらえます。

女性は産後の休みも含めて3か月の休業、男性は育児休業期間3か月であれば対
象です。申請はそれほど難しくありません。

■　60万円がもらえる助成金　────────────────────────

育児休業取得時に30万円、職場復帰時に30万円、合わせて60万円がもらえる助
成金が、両立支援等助成金育児休業等支援コースです。

2022年度は生産性要件を満たすと36万円、満たさないと28.5万円でしたが、今
年度から生産性要件は廃止されました。

■　育休復帰支援プランの作成　────────────────────────

会社は就業規則や社内報などで「育休復帰支援プランにより、育児休業の円滑
な取得・職場復帰を支援する」という方針を明確にします。育休を取得する本
人だけではなく、全従業員に周知します。

就業規則には出生時育休（産後パパ育休）を含め、育児・介護休業法が求める
内容をきちんと織り込んでおく必要があります。

■　面談シートの作成　────────────────────────

育児休業取得予定者と面談を行い、「面談シート」に記録したうえで、育
休復帰支援プランを作成します。

安心して休業に入ることができ、安心して復帰することができるようプラン
を立てるのです。

厚生労働省のホームページにはすべてマニュアルが紹介されています。

■　業務の引継ぎ　────────────────────────

休業開始日前日までに、育休復帰支援プランに基づき業務の引継ぎを実施し
ます。

■　連続3か月以上の育児休業　────────────────────────

産後休業から引き続いて育児休業を取得する場合は、産前休業を含めて連続3
か月以上であれば支給対象です。育児休業取得時の助成金の申請期限は3か月
を経過する日の翌日から2か月以内ですので、女性の場合は産前休業を含める
というところに注意が必要です。

■　「一般事業主行動計画」の作成と届出　──────────────────

労働局に仕事と家庭生活の両立支援に取り組んだ状況について「一般事業主行
動計画」に記載し届出をしておかなければなりません。

■　休業中に事業主がすること　────────────────────────

休業中の労働者に対し、職務や業務内容に関する情報提供及び資料の提供を行
います。

■　職場復帰時の助成金の申請　────────────────────────

3か月以上の育児休業取得後、職場復帰してさらに6か月経過後にようやく職場
復帰時の助成金の申請となります。

休業中に会社が情報提供や資料の提供を行ったということがわかる書類や、復
帰少し前の面談、復帰後の面談の様子を「面談シート」に記載します。

育休取得者が退職するようなことがなければ、職場復帰時の助成金の受給もそ
れほど難しくはありません。

■　育児休業等支援の助成金の価値　────────────────────────

「育児休業を取得した方のいない会社だったので、不安だったが、上司の面談
を受けて不安が解消した」「産前産後休業・育児休業と休業期間が長かったが
その間に職場の情報提供が受けられたので、安心して職場復帰できた」

このように休業取得者の嬉しい反応があったと会社の担当者からお聞きします。

この助成金をお手伝いしていて、そんなところにこの助成金の価値があると思
います。

お勧めです。